TATEGU WORKS

「通す」と「遮る」—
空間の中で異なる役割を果たす建具
その種類には多様なデザインが揃っています

框戸

戸の縁を囲う框(かまち)が重厚感を醸し出す

枠をガッチリ組むことによって、中は千差万別多種多様に仕上げることができる框戸。
竪框と横框によって構造としての扉の基礎を作り、中は桟や板、格子にガラス、
あるいはそれらの組み合わせ、などなど、
用途と意匠のバリエーションが楽しめるのも特徴。

戸の縁を囲う框(かまち)が重厚感を醸し出す

枠をガッチリ組むことによって、中は千差万別多種多様に仕上げることができる框戸。
竪框と横框によって構造としての扉の基礎を作り、中は桟や板、格子にガラス、あるいはそれらの組み合わせ、などなど、用途と意匠のバリエーションが楽しめるのも特徴。

住宅の和室入口に、縦格子を強調した意匠。下框にあしらわれた組子が足元を華やかに演出
中桟を入れて上下を異なる意匠に。編み込み風の腰は落ち着きがあり、組子のパターンを入れた上部はやさしい光を取り込む
店舗の個室用框戸。腰を合板に上部はガラスとして、内部が見える機能的なつくり
風格を求められる玄関。扉部分は框の内部を板戸として重厚感を出しつつ、引き込み部分は縦格子で光を導いている

組子

扉面に絵画のような華やぎを添える組子

大川ブランドの代名詞とも言える組子。
見つけ幅0.8~3mmの繊細な材料を様々な形に組み合わせて、釘等を使用することなく、
ガッチリと強度を出し、様々な模様を描き出す。そのパターンは200種類以上とも言われる。
日本全国に組子産地は数あるなか、木材加工において歴史的にも数量的にも
日本有数の大川では、高いレベルの組子が作られている。

扉面に絵画のような華やぎを添える組子

大川ブランドの代名詞とも言える組子。
見つけ幅0.8~3mmの繊細な材料を様々な形に組み合わせて、釘等を使用することなく、ガッチリと強度を出し、様々な模様を描き出す。そのパターンは200種類以上とも言われる。
日本全国に組子産地は数あるなか、木材加工において歴史的にも数量的にも日本有数の大川では、高いレベルの組子が作られている。

住宅の和室入口に、縦格子を強調した意匠。下框にあしらわれた組子が足元を華やかに演出
組子の型のひとつ「面取菱万字くずし」。折り曲げを連続して組み立てることから折物細工とも呼ばれる
最もポピュラーな麻の葉柄。健やかな成長や厄除けの意味もある
組子の中にアクセントとして使われた組子。美しく繊細な意匠
色のグラデーションを用いることでさらに深い変化を楽しめる
やわらかな曲線を組み合わせることで、絵柄が浮かび上がる

障子

柔らかななかに凛とした佇まい

繊細な格子が和紙を通して、影を作る。透けつつ閉じられる障子は、
視界を遮りながら光を通す建具。
「陰翳礼讃」のなかで表現されたような日本的な光の空間を生み出す装置。
格子の一つ一つの間隔や見付けの変化で多様な意匠となって、
空間の印象を変えることもできる。外や奥の気配を前にぼんやりと伝える曖昧さも魅力。

柔らかななかに凛とした佇まい

繊細な格子が和紙を通して、影を作る。透けつつ閉じられる障子は、視界を遮りながら光を通す建具。
「陰翳礼讃」のなかで表現されたような日本的な光の空間を生み出す装置。
格子の一つ一つの間隔や見付けの変化で多様な意匠となって、空間の印象を変えることもできる。外や奥の気配を前にぼんやりと伝える曖昧さも魅力。

寺院の本堂を取り囲む横桟障子の連続
ちょっとした壁の一部に障子を入れるとアクセントになる
部屋を仕切り、視線を遮りながら、柔らかな光を取り入れる
庭に面した日当たりのよい和室をやわらかに仕切る役割を果たす障子

襖

優雅な技は最高の意匠に

塗り、和紙、引き手、刷り。多くの要素が詰まった襖。建具の中でも最も細く薄い枠は、白木もあれば漆のような塗り物もあり、
表面に貼られる和紙も、最高級の手すき和紙をはじめ様々。
さらに引き手となれば、素材や仕上げはもちろんのこと、形状、柄、
その他意匠の取り合わせによって、様々に意味深い空間づくりを可能にする。

優雅な技は最高の意匠に

塗り、和紙、引き手、刷り。多くの要素が詰まった襖。
建具の中でも最も細く薄い枠は、白木もあれば漆のような塗り物もあり、表面に貼られる和紙も、最高級の手すき和紙をはじめ様々。
さらに引き手となれば、素材や仕上げはもちろんのこと、形状、柄、その他意匠の取り合わせによって、様々に意味深い空間づくりを可能にする。

繊細な塗りの縁に質感のある和紙の組み合わせ。引き手にも注目
一部に障子を取り入れたユニークなデザイン
畳の部屋と格段の相性の良さがある襖と障子窓
モダンな色付き和紙の張り分けは桂離宮から続く空間の遊び

フラッシュ

自由度の高いデザインが魅力

合板技術の発達により、量産性のあるフラッシュが一気に普及したが、
板を全面に打ちつけた板戸のフラッシュ戸は古くから存在した。
屋外の雨戸などに使われてきた。今では、室内の扉として、
表面にプリントを施した合板のフラッシュ扉が一般的になっている。

自由度の高いデザインが魅力

合板技術の発達により、量産性のあるフラッシュが一気に普及したが、板を全面に打ちつけた板戸のフラッシュ戸は古くから存在した。屋外の雨戸などに使われてきた。今では、室内の扉として、表面にプリントを施した合板のフラッシュ扉が一般的になっている。

施設の玄関の引き分け扉。ガラスの面を大きく取り、明るく見通しの良いホール空間に
施設の居室引き分け扉。扉に合わせて壁面全体を木の雰囲気に寄せている
施設の居室引き分け扉。扉に合わせて壁面全体を木の雰囲気に寄せている
子どものための空間に合わせた、ビビットな色とリズム感のある丸窓
透明な間仕切りに合わせて、ほぼフルハイトの全面開口フラッシュ扉
スリット窓のあるフラッシュ扉の製作風景。機械も使うが細かなところは人の手で

家具小物

建具の技術をもっと身近に

組子に代表される装飾性や細やかさを生かして、
照明やコースターなどの小物が作られている。
手元に置いておきやすく、建具の世界へと間口を広げる最初の一歩として
様々なシーンに展開している。

建具の技術をもっと身近に

組子に代表される装飾性や細やかさを生かして、照明やコースターなどの小物が作られている。
手元に置いておきやすく、建具の世界へと間口を広げる最初の一歩として様々なシーンに展開している。

天井照明シェードとしての障子
組子を取り入れた机と椅子
組子の蓋が特別感を演出する弁当箱
ティータイムも組子を入れて華やぎを
照明器具と組子は相性がいい
宝箱にふさわしい彩り
ドアハンドルもオリジナルに
空間の主役にもなる衝立
つくりの繊細さが魅力の和の家具

Copyright OKAWA TATEGUMI

ページトップへ