触れて、感じて、
寸法の違いまで
建具は動く。動くがゆえに、枠と組み合わせたときの精度が、なににも増して求められものです。全ての仕事のはじめの一歩であり、作業の都度に求められるのが「測る」という作業。「寸分違わぬ」という言葉通りに、精確な計測なくしては、建具の用をなさなくなってしまうのです。大きすぎる、小さすぎるは、もちろん論外。コンマ数ミリの違いによって、建てつけや動きの良し悪しは大きく左右されます。目で確かめていくと同時に、職人の手練も大切に、触れて、感じる。この手触りで測ることも、美しい建具を仕上げていくために、欠かせない作業のひとつです。